ひだまり手帳の増井康高です。

私は25年「お葬式」の世界に従事し、現在まで2000を超えるご家族のお手伝いをしてきました。

葬儀はそもそもコミュニティとのお別れです。ご家族はもちろん、ご親族、地域、職場、、、そういったコミュニティとの旅立たれる方とその方の大切な周囲の皆様相互のお別れの場が「お葬式」です。家族を親族・地域・職場が支えてきたという見方もできます。
しかし現在はご家族以外のコミュニティは「人による」ものとなってきました。
冠婚葬祭でしかかかわることのない親族。都市部では地域でご商売をされている方以外はなかなかお付き合いも希薄になってきているとお聞きします。
職場も昨今のテレワークなど同僚と膝を突き合わせることも減り、生涯雇用というよりは転職・独立起業の方の増加、人生100年時代では定年や引退の後も余生が長い。かつて我々がコミュニティとして認識してきたものも変わりつつあります。それに引き換えネット上の趣味や趣向のあった方のコミュニティやビジネス交流会などは盛んになっています。かつてのように家族を支えるコミュニティは減少傾向と言えます。

家族も核家族化と言われて久しく、親子でずっと同居しているというケースはまれとなってきているように思います。大学生くらいから親元を離れ、結婚してお子様を授かり別世帯でお住まいの方は多い。介護で同居する方が増えているそうですが、何かなければほとんど同居しないのが現状ではないでしょうか?恐らく配偶者のみで親子であってもなかなか生活を共にしているわけではない。
ご夫婦であれば旦那様が亡くなられて奥様が残されるケースがおおいのではないでしょうか?また未婚などでおひとりでお住まいの方も増えてきたと一部報道ではお聞きします。
恐らく終活・相続や葬儀などや介護なども含めてサポートされる、お手続きされる方はごく限られた人であることが想像に難しくありません。
ひだまり手帳では皆様の一助になれればと考えます。